まずはあらすじ、女性記者ソヨンに幼馴染だったサンジュンから連絡が来る、サンジュンは連続殺人犯で撮影を絶対止めないという条件でソヨンの取材に応じるという、そしてソヨンは指定の場所に呼び出され、そこで殺人を犯したのは、幼少期に死んだ幼馴染ユンジンを生き返らすために殺人を実行したと話す、当然そんなことを信じないソヨンが問い詰めるが、サンジュンは「神の声が聞こえたんだ!だから神の声に従って殺せばユンジンは生き返って、全てうまくいくんだー」と全く聞く耳を持とうとはせず、更にこれから人を殺すんだという・・・ってな話
僕が結構好きな白石晃士監督の作品でPOV方式でしかもワンカット風で撮っている挑戦的な映画
ワンカット風なんで、なんか途中間延びすんじゃないかと思って見たんだけど、全くそんなこともなく、どうなるんだろうと先が読めなくて面白く見れる
特に最初の方はソヨンは全くサンジュンのこと信じていないわけで殺人を辞めさそうとするわけだけど、サンジュンが神の声と言って話していることが実際に次々と起こっていくことで、偶然だと思いながらも徐々に本当なのか?って思わせるところはリアル感があってよかった
けど途中で神の啓示通り日本人のエロバカヤンキーカップルが出て来るんだけど、その日本人カップルが出た途端、急にリアル感がなくなる・・・
いやーあの演技は何なんだよ、演出なのか単純に演技が酷いのか知らんけどアカンってあれは(笑)
別に面白くなくなるってわけじゃない、でもね、結構リアルな感じから急に大げさな演技が入ると、あ、これは映画なんだ、いや映画なのは分かってるけど、作りもんだと改めて認識させられるわけ、はっきり言ってあれはノイズになるから、もっとリアルな演技にして欲しかった
ただ、色々あってサンジュンがヤンキーの彼女をレイプしようとするんだけど、全然止めずに「やれるもんならやってみろフニャチン野郎」みたいなことを言うのが良かった、んで、そのレイプ後発情して、皆の前でSEXするのは結構エロくて好き(笑)
女優さんの表情がいいのよ、すげーエロい顔すんの、誰だこの女優さんって調べたらAV女優の葵つかさって人だったのね、どうりでエロいわけだ、演技はちょっといただけないけど(笑)
まあ、ここは求めても仕方ないか、おそらくエロ要員としての出演だろうしね
だとしたらエロバカカップルの男の俳優さんは一番駄目だね。もっと抑えた演技にしなきゃマジで・・・
という、言いたい事もあるけど、オチもしっかりしてて、やっぱ白石晃士監督の作品なんだと(初めは本当に白石晃士が撮ったのって思った)思わせてくれる
しかもタイトルの「ある優しき殺人者の記憶」っていう意味が分かるというキレイな終わり方
僕的には結構好きな作品でした
ちなみに狂った作品ばかり撮る白石監督の中じゃ、割とまともな作品のような気がする(笑)
これもぶっ飛んでいるけど、他のはもっとぶっ飛んでいるし、暴力描写も他のよりマシなような気がするし
他の監督作品の「殺人ワークショップ」の冒頭の殴るシーンは生々しくてキツイし、「超・悪人」の冒頭のレイプシーンは本当に見ていて辛いし、だから白石監督の中じゃ割りかしオススメ度は高い映画だと思う
と言うことで、点数行きます
点数 72点